○今年9月から東京大学医療政策人材養成講座第4期生として学ぶことになりました。
このプログラムには、政策立案者、医療提供者、医療ジャーナリスト、患者支援者など4つのステークホルダーが集まり、「共通講義」、「専門講義」で受講者が問題意識とアプローチを共有し、グループによる「共同研究」で具体的な政策課題に取り組み、最終的に論文や政策提言などをまとめて一年で修了します。
去る9月8日にオリエンテーションがありました。
講義は毎週水曜日、12日から始まります。
本来であれば、水曜日は私が祖母の介護を行う当番で外出できないのですが、自らの仕事を早退して外出できる、勉強できる機会を与えてくれた母に、そして私に医療を動かしたいとの思いを抱かせてくれた祖母に、心から感謝しています。
○ご心配おかけしましたが、発熱が続き、入院していた祖母が約1カ月半ぶりで自宅に戻りました。
今回の入院中でもいろいろありましたが・・・。
祖母は静脈が細く点滴治療を行う際に困難が生じることもあるため、皮下埋め込み型ポートを埋め込む手術を「結果的には」行いました。
この手術を行うにあたり、医師からは当初「同意書にサインしてください」としか言われず、皮下埋め込み型ポート情報も不十分で、手術を行うか否か、私と母は非常に悩んだのです。在宅の主治医もポートをしている患者をこれまで診察していないとのことで不安がありました。
在宅でも継続的に管理が必要なので、訪問看護師に病院に出向いてもらったことは、安心につながったように思います。
さらに、入院中、検査により右脚の膝が骨折していたことも判明しました。整形外科医からは退院後も、退院後も2週間に1回は外来で診察をしたほうがよいと言われました。
しかし、祖母が外来で病院に通うのは、自力で歩行できる人が通院するのとはワケが違います。ストレッチャー(寝台)付きの福祉タクシーを手配、病院の待合室ではストレッチャーに横になった状態で待っていなければならず、さらにその間、痰の吸引も必要になるかもしれないので家族は携帯用の吸引器を持って常にそばにいる必要があります。
なにより、病院で検査と診察をし、再び家へ戻ることで祖母の体に負担がかかります。
「本人の体に負担がかからないようせめて1泊入院するなどの対応ができないか」と病院側に相談しましたが、断られました。
「医師や病院関係者は患者を病院のなかでしかみていないので、医療が必要で在宅で介護を受けている人のことを理解するのは難しいのではないか」と訪問看護師も話していました。
今週金曜日に外来で診察を受けにいきますが、本人の体調が少々不安です。
地域医療、在宅医療に関心が高まってきたとはいえ、現場では医療ニーズが高いながらも在宅で介護を受けている人に対して柔軟な対応がなされず、そのような人たちが安心して生活できるシステムづくりはなされていないと感じています。