ああ、残酷な年金天引き 不安と不満の後期高齢者医療制度Ⅱ

15日より後期高齢者医療制度の年金天引きが始まった。高齢者は大変だ。
年金から介護保険料が天引きされるようになり、こんどは保険料の天引きで、これまで「安心できる老後の生活」を夢見てコツコツとおさめてきたお金が、ある高齢者いはく「自分たちが知らないうちに」引かれてしまうのである(※年金額が年18万円未満の人や、介護保険料と合わせた保険料額が年金額の2分の1を超える人は天引きせず、納付書などで支払うことになる)。

自治体には問い合わせが相次いでいるようだが、制度のしくみが複雑で職員も理解しておらず、回答できないケースもあるという。相手に「わかりやすく伝える」ということは、説明する側がそのことを十分に理解していないとできないことだ。難しい言葉を使う人が案外そのことを理解していない場合もある。
「わけのわからない」説明を受けても、優しい高齢者たちは「はい、はい」と応えるしかない。

年金からの天引きは徴収事務の効率化がはかれると言うが、この天引き、私もそうだが、現在「まとも」に年金を払っている若者世代の希望も奪う。
これでまた年金未加入者の増加も懸念される。そして、「消えた」年金問題は・・・。
あ~あ、ため息ばかりが出るこの頃。