4月25日から台湾へ視察に行ってきます。
今回の台湾視察の大きなポイントは2点あります。
台湾の高齢者施設ではすでに多数の外国人労働者が働いています。
EPA(経済連携協定)に基づき、日本の病院や施設でも受け入れが始まっていますが、先のニュースでは、インドネシア人看護師・介護スタッフの受け入れ人数が予定の約5分の1にとどまっているとのこと。受け入れる病院や施設は、彼らに日本語教育や試験勉強の時間を確保する必要があり、そのコストに見合うだけのメリットがないという事情もあるようです。
台湾の施設で外国人労働者の働きぶりを直に見学し、日本における外国人労働者の雇用の問題についても考えるというのが1点です。
もう1点は台湾における認知症のケアについてです。
台湾では日本でまだ認可されていないアルツハイマー型認知症に対するパッチ剤(皮膚に貼る)が既に認可されています。パッチ剤は飲み忘れが防げるなどもメリットもあり、国際アルツハイマー病協会の専務理事も「新たな治療の選択肢が増えることは喜ばしい」との見解を示しています。
こうした医療事情のほか、認知症に関連するいくつかの団体も訪問します。
高齢者向け居住村、認知症のケア事情のほか、日本の厚生労働省にあたる機関の取材、医師、看護師などに取材を行う予定です。
充実した視察となることを期待しています。