新しい生活様式に適応する「制限運転」とは?

新しい生活様式に適応する「制限運転」とは?

高知県は全国的にみても高齢ドライバーが多い県だと言われています。高知県に住む85歳の戸田義彦さん(仮名)は、「妻と二人暮らしで車の必要性は高い。今は免許返納は考えられません。タクシーの運転手をしていたこともあり、運転には自信があります」と話します。

免許返納は考えられないという戸田さんに運転事故の心配はないかとたずねたところ、「無理はしないで、運転は一日一時間までと決めているからね」とのこと。

前述の戸田さんは運転時間に制限を設けていると話していました。このように、運転を継続する高齢者自身が、運転時間・場所・状況を選択し、気持ちと体の余裕があるときに運転することで交通事故を未然に防止する取り組みのことを「制限運転」といいます。


具体的には以下のようなことが挙げられます。

時間帯

・夜間、早朝、夕方の運転は控える

・通勤・通学時間帯の運転は控える

運転時間

・目的やコースを事前に決めて長時間の運転は避ける

体調

・痛みやだるさがあるときには運転を控える

天候

・雨や雪の日の運転は控える


制限運転は現在のコロナ禍における新しい生活様式にも適応した取り組みと言えそうです。この機会に、高齢で運転を続けているご両親やご家族と制限運転を話題にしてみてはいかがでしょうか。