逆転の真実

「小山さん、しばらくブログみていたけれど、まったく更新されないから見るのをやめました」。

これまでいろいろな方から指摘されていたのだが、先週は大和総研公共政策研究所の齋藤氏から言われてしまい、反省。
齋藤氏はお会いするたびに衝撃トークが繰り広げられる。「利益を目的としない助言」が聞けるので私の現在悩み中の歯科治療のことで相談にのってもらっている。

齋藤氏とは昨年10月に岩手で行われた全国老人福祉施設大会の全体会でシンポジストとしてご一緒した。先週2日はこのシンポジウムでコーディネーターをつとめた株式会社ウェルビーの青木氏と同社の亀井さんとともに渋谷で和食を頂きながらお花見会をした。

昨日は、見逃していたジョディ・フォスター主演の「フライトプラン」をテレビで見る。機長をはじめとする乗務員は子が誘拐されたという母親の言うことを信じようとせず、保安官を偽るハイジャック犯の言うことを信じる。

私はこの映画を見ながらかつて私が某療養病床で経験したことが重なった。「今は動かさないで安静にしたほうがいい」という看護師長の言葉にスタッフは従い、「祖母はこのまま動かさないと体が固まってしまうのでは」と不安を口にする家族の声は聞き入れられなかった。そして、やがて拘縮がすすみ、床ずれもできてしまった。

人がなにをもって人を信じ、判断するかは難しいが、「逆転の真実」は多い。
たとえ、それが認められなくても。

機内全員の冷たい視線を集めても娘を助けたい一心で戦い続けた母親。
ジョディ・フォスターの強さが、私は欲しい。