GWも営業中。連休中はメール受信の数も少なくなるので作業もしやすいが、思うように作業が進まず。
3日は「週刊 SPA!」(扶桑社)から取材を受ける。制度改正後、介護の現場でなにが起きているかをお話した。私と会う前に厚生労働省を取材したが、資料をもらい、簡単な説明を受けただけとのことで、介護給付費の抑制による影響、事業者の情報公開の義務づけ、罰則強化、行政による指導・監査で事業所も混乱している現実等々を一気にお話したのだが、実情を知って編集者の方は驚いていた様子。
訪問介護におけるヘルパーの賃金見直しについても話が及んだが、報酬アップのみならず、スキルアップのための研究の機会をもうけたり、その人の能力を評価するシステムをつくるなど、ヘルパーがやる気をもって働ける事業所づくりも検討されるべきではないかとコメントした。
そもそも、ヘルパーがこの仕事を選んだのは収入(お金)の問題よりも「働きがいがある」ことを理由とする人が多いという。しかし、その意欲がだんだん失せてしまうところに問題がある。現在働いているヘルパーの多くは、ご利用者宅へ直行直帰で働くシステムになっているだけに、なおさら、事業所はヘルパーの「顔」が見えにくい。人材不足ということもあるが、このご利用者にはこのヘルパー、というマッチングさえままならない事業所も多いのではないかと思う。いいヘルパーを「育てる」意識をもった事業所もあるが、ヘルパーの悩みに耳を傾け、ひとりひとりの個性や特技がいかせるような働き方を考える事業所づくりが望まれる。
訪問介護事業所の限らず、サービス提供事業者はもっと働く人がやる気をもてるような環境づくりを独自にどんどん行っていいように思う。国や制度はやる気をもった事業所を支援するべきで、それを萎縮させてはならない。